個人的に2013年の夏以降、色々なことがありまして2013年12月に Surface Pro 2 を購入しました。
理由はともかく、開発環境をこの Surface Pro 2 にも入れて外出先でも開発ができるようにします。
ちょうど良いタイミングなので、開発環境の準備ドキュメントとして今回の話をまとめます。
読者(Windows 8.1 Pro から次のOSへ移行する未来の自分)が当時を振り返る資料です。
(これからどのようにファイルを管理していこうか気にしている方は参考になるかも?)
Blender 2.69 のインストール
日本語パスなど文字化けしてしまうのでユーザー設定より言語を Japanese にします。
テストモデル読み込み用に blender_mmd_tools を組み込みます。
ReadMe ファイルにインストール方法が記載されているのでその通りにインストールします。
テストしてみます。
pmd ファイルをインポートし、ボーンを選択して vmd ファイルをインポートします。
適当な位置にカメラを移動して撮影した様子を次に示します。
少し読み込み時間が気になりますが、問題なく読み込めました。
すばらしいです。
テストの素材には次のものを利用しました。
【VMD】腰ふりダンスリスペクトダンスモーション みみずく様
Blender から Collada ファイルを書き出します。
ボーン名やテクスチャファイル名に全角文字が含まれていると Collada ファイルが壊れます。
最近 Blender から FBX ファイルが書き出せるようになりました。
今回のように Collada で書き出せない場合は FBX ファイルを書き出します。
(今後の中間モデルデータは FBX が主流になる雰囲気)
Visual Studio 2013 は FBX ファイルのプレビューを行うことができます。
Visual Studio 2013 でモーション付きアリスの FBX ファイルを開きます。
10数分フリーズした後
「このドキュメントは予期せずに閉じられました。」
…うーん、どうもキーの数が多すぎると表示できないようです。
この憶測より、モーションを小さくして試してみました。(10秒ほどの物理演算モーション)
この程度のサイズのモデルで FPS が 2.5 とやや編集作業に難がありますが
モーションのプレビュー、簡単な編集が行えることを確認しました。(これは良い!)
FBX は Collada と違って全角文字列が入っていても壊れないことが確認できてよかったです。
どういったモデルなのかも Visual Studio 2013 で確認できるのも非常に良いですね。
さっそく FBX 対応を Kimberlite に入れる予定を立てました。(やるぞ〜)
2014/02/01 に Visual Studio 2010 から 2013 へアップグレードしました。
一番安い MSDN なし Professional です。
2010 では利用できなかったソース管理機能 Team Foundation Server が使えます。
さっそく試してみます。
Visual Studio Online (旧 Team Foundation Service)
Visual Studio Online に登録して、無償利用を開始します。
最初にプロジェクトの作成を求められましたので Kimberlite2 プロジェクトを作りました。
Visual Stuido 2013 のソース管理エクスプローラーからこの Kimberlite2 プロジェクトを選択できるようになります。
最初はワークスペースパスがマップされていませんので、余裕のあるドライブの特定フォルダにマップします。
(次からは C: ドライブのパーティションを大きくして、ユーザーフォルダに大きなデータを置いても良いようにしたいと思います。)
さっそく現在みなさんが閲覧している Web ページ情報をバージョン管理に追加します。
バージョン管理したことがない方に簡単に説明すると、ファイルをサーバーへ提出して、その提出ごとにファイルを管理することです。
マップしたローカルパスに最初はローカルでファイルを配置して、プロジェクトのコンテキストメニューより「新しい項目の追加」を選択します。
追加された状態ではサーバーには実際に提出されていません。
提出は「保留中の変更」よりコメントを付けてチェックインすることで完了します。
例を示します。
現在ちょうどこのページを編集しています。
そのほか、Metasequoia チュートリアルのページスタイルの統一を行いました。
こちらは編集が完了し、公開して問題ないファイルとなっています。
「保留中の変更」の様子が下図。
提出したくないファイルをどけて、提出の関連タスクやコメントを付けてチェックインします。
次に履歴の確認と差分チェックを見てみます。
これがソース管理の素晴らしいところです。
これを確認していただきたく書いています。
先ほど提出したファイルの「履歴の表示」を行います。
そこには いつ 誰が 何のために 何を どうした が記録されています。
バージョンを複数選択して、「比較」を行ってみます。
追加した行、削除した行が強調表示されています。
今回は Web ページ編集の結果を表示していますが、これがプログラムのソースコードだった場合、それは大変強力な情報となります。
Visual Studio のメニューからも、比較、チェックアウト、チェックインなどが行えますので
今後はソース管理必須でプロジェクトを進めていきます。
(043話で紹介した通り、TortoiseSVN を利用してましたが今後のバージョン管理は Visual Studio Online へ移行します。)
2014.2 現在は 5 ユーザーまでなら無料で制限なく使えるようです。(記述は見ていませんが今後は課金対象範囲が広がるかも?)
負荷テストで 2GB のファイルを 7つ(14GB)一括チェックインしてみましたが 3 時間ほどで完了しました。
(ちょっと遅いと感じるくらいの転送速度制限があるようです。)
さらに 14GB 提出をしても特に制限に引っかかりませんでした。
このまま制限なく利用できるとは思っていませんが、どこまで大丈夫なんでしょう?(利用制限の記述が目につかなかった。)
さて、Visual Studio Online の利用したいサービスは受けられているので、ひとまずは準備完了です。
ほかにも色々なことができます。その辺の情報は次のチュートリアルから習得できます。
チームでのプロジェクト管理とか、シナリオの紹介記事も参考に載せておきます。
チーム総合力の強化 〜 Visual Studio ソリューションシナリオ
as your に似た発音で エィジュア とか アジャー とか?読めんがな。
これは Microsoft のクラウドサービスです。
こっちは有料(従量課金制)です。
個人の Web ページ管理くらいならばずっと無料でいけることを確認しました。
2014.2 頃は 17000円分が1ヶ月間無料で利用できるキャンペーン中でしたので、どんなものなのか使っているところ。
Web ページを作成して、http://simplestar.azurewebsites.net/ アドレスを取得してファイルを置いています。
先程紹介した Visual Studio Online と連携してソース管理しながら Web ページの編集ができます。
編集画面を下図に示します。
Web Matrix というツールです。
html タグのインテリセンスが効いています。これは良い!
ファイルの自動チェックアウト、インポート、チェックインが行えるほか
アイコンでファイルのステータスを確認出来ます。
買ってはいませんが、試用期間で弄っています。
要求を計算機で実現するための設計図を書くツールです。
直感的に使えるので良いですが、さらにチュートリアルがわかりやすい。
ソースコードの自動生成のライセンスが 3万円くらいか…買おうかな…。
とりあえず FBX から Kimberlite で読み込むバイナリデータに変換するコンバータをこれで設計してみます。
3D オーサリングツールとして Belender を使っていることを示しました。
Visual Studio でのソース管理を示しました。(これから使っていこうという内容)
Windows Azure での Web ページ管理と Visual Studio のソース管理の連携を示しました。
(ちょうど、現在のページの編集風景をキャプチャして示しただけ)
設計図作成のツールとして Enterprise Architect を使ってみたい旨を示しました。(まだ使ってないじゃないか)
つまり、環境の「準備」が整ったことを示しました。
伝えたかったのは、もう若くない脳みそになった人間が 5年、10年と断続的に作業するプロジェクトを続ける場合
こういうバージョン管理やドキュメント補助がないと続ける気が失せるよと、そういうことです。
まだ、大して価値のあるものを作ったわけではないですが
今後はこうした環境の中で頑張ります。
あと、クラウドっていいですね。
これでネットとタブレットPCさえあればいつでもどこでも開発出来るよ。
2014/02/11 初記。
2014/02/15 更新。